先輩のみなさまへ

緑推し・イルミィの先輩のみなさま

 

 

拝啓



特別な年の暮れ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

くる年を健やかに迎えられそうでしたら幸いです。

 

さて今回は、2020年にこの沼に足を突っ込んだ新米の私から、

沼の中から手をひいたり引き返さないように背中を押したり歩きやすいように支えたりしてくださっている先輩のみなさまに感謝の気持ちをお伝えすべく、筆をとって、もとい、キーボードをたたいております。



私はたしかちょうど1年前の年末年始あたりから、なんとなくオタクという生き方に関心を持ち始めました。

社会人になって数年目、日々の生活にもずいぶん慣れた頃。周りにいる、何かに熱心に取り組んで時間やお金をつかうひとをみて、なんとなく、良いなあ、と感じていました。

 

私にも文房具が好きとかコーヒーが好きとかそういう気持ちはありますし、ファンクラブに入ろうか検討するアーティストや俳優さんがいなかったわけではありません。

ですが、実際に商品を購入するとかパフォーマンスをみにいくとかそういった行動にうつすまでのハードルを高く感じるタイプで、優柔不断なこともあり、なにかと先延ばしにしているうちに期を逸したり熱意が沈静化したり、といったことがしばしばありました。

最低限の生活に必要なもの以外を購買・消費するという行動に慣れていなかったのです。

 

そんな私からみると、ずっと誰か・何かを好きで、作品を買ったり宣伝したり遠出したりしているひとたちの姿は、どこかうらやましかったのです。

 

 

2020年が始まって早々、たまたまめせもあ。さんの何かのMVをみました。

今までに何度かみたことはあったのですが、先述のような興味をもった状態でコメントを読んだ私は、

このひとたちが盛り上がっている理由を理解したい!

このひとたちの感じている尊さを私も理解して共感したい!

と強く思い、まずはこのグループのひとのお顔とお名前を覚えてみることにしました。

 

だからまず、「この人たちの気持ちをわかりたい」と思わせてくれた、MVに沸いていた先輩のみなさん、ありがとうございます。



動画のコメント欄に並ぶ絵文字や頭文字らしきものがメンバーを表していることは察しがつきました。

「に」と「二」は違うひとなの? 「ノ」と「野」は? などと思いながらホームページと動画をいったりきたりして、「兄」はたぶんあだ名のようなものだということや、違う絵文字で同じ人を指していることもありそうだとか、まずコメント欄をなんとなく読める状態までいろいろと照らし合わせる作業をしました。

それから、「何分何秒 野崎さんかっこよすぎん?」「何分何秒 この二番くんが優勝だと思う」「何分何秒 👑🍎」のようなコメントを頼りに、うつっているひとが少ないシーンから少しずつ区別がつくようになりました・・・

と思いきや別の動画になるとどれが誰だかわからない! これが野崎さん? さっきの動画できれいな顔だなって思ったあの人?が?この人??? ってなってはコメント欄で答え合わせ。

コメントに少しでも名前を挙げてくれていた方、ありがとうございます。

 

そうやって動画をみたり画像を検索したりTwitterをみにいったり(以前あおいさんのツイートをみた記憶があった)ホームページをみたりあのマンガを何度も読んだり、、、

そうやってたしか2020年1月のなかばの週末2日で10人のことをざくっと知りました。

 

ここに書くのも逆におこがましい気がするのですが、あのマンガはどう考えてもありがたかったです。強すぎる。

あのマンガの影響で、このあと他のグループを知ったときにまず結成の経緯やどういう集団なのかを知りたいと思うようになったし、なんならマンガのようなものがないか探すようになってしまいました。

それぐらい、関係性やストーリー性みたいな部分からめせもあ。は応援しようと思わせる力のあるグループだということをわかりやすく示してくれていたし、動画のコメント欄で言及される「尊さ」の一端を理解することができるようになりました。

 

そう、再度書きますが、私の目的は「ここで沸いているオタクのみなさんの気持ちを理解して共感したい」だったので。

と言いつつ、メンバーを覚えて関係性を軽く把握して、となると、オタクに興味があるというのはだんだん建前というか言い訳のようになってきて、だんだんこのグループのことをより理解したいという気持ちが出てきました。



それから、比較的目にとまりやすく、もしかしたら好きなのかもしれないと思えた二番さんを中心に掘り下げる日々を送りました。

昔の動画をみたり、ネットに転がる真偽不明の情報を拾い集めたり。ほどなくして、今は歌えないということも知りました。

そうこうするうちに私はフォーゲルさんに興味をもつようになり、フォーゲルさんの情報も収集するようになりました。

 

ネットの海から情報を拾うなかで、オタクの方が書かれたブログをいくつも読みました。

初心者向けのメンバー紹介や接触の手引きのようなブログ、

MVの考察やライブ・接触の感想、推しや作品の素晴らしさを綴ったもの、

グループを分析するような記事もありました。

 

いくつもの記事を読んで、フォーゲルさんがかつてはきっとこんなひとだったんだろう、というイメージが形成されました。

ステージにたつひとであり応援される対象であるはずなのに自信がイマイチなくて、褒め言葉も素直に受け取ってもらえないこともあったらしいとか、歌に苦手意識があるようだとか。

 

そういうイメージを持って今年のフォーゲルさんをみたもんだから、私は「こんなことするひとだったの!? 私が知らないだけ?! あっ数年間推している方も驚いてるからこれは最近の変化なのか!?」とたいへん驚き、嬉しく思うことがたくさんありました。

そのときそのときのフォーゲルさんの姿を描写してくださったみなさん、ありがとうございます。

 

 

そういえば、トークコール会に申し込んでみようと思ったのも、第1弾のときの楽しそうで幸せそうなみなさんのツイートをどこからか拝見したからでした。そう思うと追加日程というものにも私はずいぶん感謝せねばなりませんね。

 

 

フォーゲルさんを応援したいという自覚が生まれてから少しした頃でしょうか。

記憶違いがあるかもしれないのですが、あるブログで、「こんなにも輝いている今の彼らに出会って、これから彼らの魅力を知っていく新規がうらやましい」といったような文章に出会いました。

もちろんその筆者の方はずっと前から彼らを応援していて、だからこそ持てる感情もたくさんあって、いろんなことを誇りに思っているからこその文章でした。

この記事を読んだからこそ、私は2020年にここにきましたと胸をはれるようになったんじゃないかと思います。




8月、フォーゲルさんのお誕生日のあと。

FFさんが小説の一節を引用して幸福や愛に関してツイートしていたのを覚えています。

それを読んで、私がフォーゲルさんに対して持ったり感じたりするこの気持ちは愛なんだ、と認識することができて、なんだかとても安心して応援できるようになりました。

 

私はいわゆるリアコになると精神状態がまずいことになるタイプだと自分で予測しています。

だから、恋の意味で彼を好きにならないように、この気持ちがもし恋だったら困るから好きになりすぎないように、と、おそるおそる彼をみていたのです。

アイドルを応援するなんて未知の経験で、知らない気持ちにたくさん出会って、こんなにこの人から目が離せなくて、ずっとこの人のことを考えて、これはともすれば恋なのではないか? 違う気はするけど、でも恋のようなものだったらどうしよう? と。

 

ツイートを読んで、そうだ、私がこんなにもこのひとに幸せでいてほしいと思うのは愛だ、としっくりきました。

「私は彼が好きで、彼にも私を好きになってほしい」「隣で一緒に幸せになりたい」じゃなく、「私は彼を大切に思っている」「自分に知らされなくても良いからどこかで幸せでいてほしい」のは、恋じゃなく、愛だな、と腑に落ちたので、おそるおそるのブレーキを外して彼をみることができるようになりました。

オタクという生き方に関心を持ち始めた頃には予想していなかったこの気持ちに名前をつけるとすれば愛であるという気づきは、自分にとってかなり大きかったです。

ありがとうございました。愛にあふれる8月でしたね。



 

こういうふうに、先輩方の日々のツイートや数年前のブログ、ここに書ききれないくらいたくさんの言葉たちに背中を押され、支えられ、緑の沼を歩いていく練習をさせていただいているなあと感じています。

本当に本当に、ありがとうございます。

 

 

 

 

最初に書いたように、私は腰が重く、きっと2020年がこんな年でなければ、ライブをみることはなかったと思います。

いろいろなことが重なった結果、オンラインコンテンツを通して彼らの魅力をたくさん知り、腰が重すぎたはずの私が現場に足を運びたいと強く思うようになったことは、私の中では快挙です。こんな日がくるとは。

それもこれも、フォーゲルさんやめせもあ。チームのみなさんだけでなく、ここまで手を引いてくれた先輩のみなさまのおかげです。このことを本当に強く感じているからこそ、こうしてブログにしているのです。

一方的に見て勝手に都合良く解釈してばかりいるかもしれませんが、でもみなさまのおかげで、私は自分史上初めての推しであるフォーゲルさんを応援したい気持ちを持ち続けることができています。

私のオタク元年を導いてくださったみなさま、心からありがとうございました。

 

 

 

ここ数日たくさんアップされる、イルミィさんの今年を振り返るようなブログ、

私が読んだもので他のオタクに言及していないものはほとんどありませんでした。

ひよっこだから先輩に感謝することがたくさんあったけど、きっと多くのオタクにとって周りのオタクってとても大切な存在なんですね。これも、今年知ったことのひとつです。

 

 

 

私のTwitterの下書きに数ヶ月間残ったままの一文をここで供養して、終わりにしようと思います。

 

ここはたぶんとても素敵な世界だ。




 

 

   敬具 って右端にするのどうするんだこれ

2020年12月31日

   きよみ も右端にしたいんだけどな

 

 

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*1:このブログは沼落ちブログver.2みたいなものでもあるので、もしver.1をお読みになりたい方がいらっしゃいましたらこちらをば…

推しにお手紙を書いたけど長すぎたから削ったとこもろともブログにした - mmuggd’s blog